ボディコーティングの基礎知識

ボディコーティングは、車の塗装面を汚れや紫外線から保護する目的で施工されます。車をコートする方法としてはワックスが一般的でしたが、現在はより持続効果の高いポリマー系(樹脂系)、ガラス系のコーティングが主流になってます。更に最近ではグラフェンコーティングなども出ています。
ワックスとの違い
ワックスの主成分は、蝋(ろう)や石油系の溶剤であり、車の塗装面に塗ることで、油脂の被膜を形成します。特別な工具や知識がなくても、ご自身で簡単に施工できるメリットがあります。傷や汚れの防止よりも艶出しとしての側面が強く、あくまで表面を覆うだけであり、雨や洗車で流されてしまいやすく効果は数週間~1ヶ月程度です。一方、ポリマー(樹脂系)やガラスなどは、車に塗ると成分が硬化して被膜が定着するため、効果が約数ヶ月~数年続きます。手軽でリスクが少ないのでコーティングの上からメンテナンスで利用するのもありだと思います。

ボディコーティングのメリット

ディコーティングのメリットは、外部のダメージから車の塗装面を保護できることです。特に飛び石、雨、紫外線など、車は日々ダメージを受けており、ダメージを放置すると細かな傷から汚れが入り込みウォータースポット、くすみの原因にもなります。しかし、ボディコーティングを施せば汚れが落ちやすくなったり、車を綺麗な状態にキープすることが可能です。ボディコーティングの種類によっては、雨によるシミや小傷が付きづらくなるため、売却時の査定額アップも期待できます。
コーティングの種類
1・ポリマーコーティング: ポリマー樹脂の薄い膜で車を覆う技術。2・フッ素コーティング: フッ素樹脂の膜で車を覆う技術。3・ガラスコーティング: 車の外装をガラス成分100%の保護膜で覆う方法。4・ガラス系コーティング
5・セラミックコーティングなど他にも多々あります。

ガラスコーティングのメリット

ガラスコーティングとは、ガラス成分含有量が多く強固な被膜を形成するコーティングです。コーティングの中でも特に性能が高く、耐熱性や耐久性に秀でています。また、ガラス被膜で覆うため、窓ガラスのような美しさを放ちます。持続期間は約3年~5年程度といわれており、長期間効果が持続しますが、特別な工具や工程を要するためお店に依頼するのが一般的で、費用もその他のコーティングよりも高めとなります。自分で施工して失敗すれば余計に料金が掛かってしまいます。
ガラスコーティングのデメリット
デメリットは、コストが高く、ポリマー系コーティングやガラス系コーティングは、ガラスコーティングに比べ持続時間は短期間ですが、その分コストを抑えられます。また、施工日数がかかる点もデメリットの1つです。ガラスコーティングは細かな洗浄や研磨作業を必要とするため、お店に依頼した場合は車を数日間預けなければなりません。仕上がりは依頼したお店の技術で左右するため、お店の見極めも重要です。ご自分で作業すると画像のような失敗をする事もあるので気をつけないと余計に料金が掛かってしまう。

施工難易度と性能や効果

有機溶剤を含んだガラス系コーティングは、価格も手頃で、ご自身で簡単に施工できるメリットがあります。一方、ガラスコーティングは細かい洗浄や研磨などを要するため、熟練した腕や専門知識はもちろん、施工設備が必要です。施工が完了するまでに数日掛かる場合もあり、一般の方がご自身で行うことは困難です。持続効果が約3年~5年程度といわれるガラスコーティングに比べ、ガラス系コーティングの持続期間は、約6ヶ月~1年程度といわれています。持続期間にここまで差が出る理由は、含まれるガラス成分の含有量の差でもあります。ガラス系コーティングは原料の一部にガラス成分が含まれていますが、その量は商品により大きく異なります。
保管方法とメンテナンス
雨などの汚れや紫外線に強いガラスコーティングでも、年月と共に徐々に劣化してしまいます。そのため、屋根付きの駐車場やガレージで車を保管することをおすすめします。しかし、このような保管場所が確保できない場合は、汚れを蓄積させないために定期的な洗車を行ってください。また、頻繁に洗えない場合は、ボディカバーで覆えば、雨や黄砂をガードすることが可能です。コーティング後は、数週間に1回のペースで手洗い洗車を行ってください。洗車機でコーティングがすり減ることはありませんが、洗車傷が付く可能性はあります。また、泥が付着した場合や潮風に当たった場合などは、早めに洗車をおすすねします。

